レディスドック

レディスドックについて

レディスドックは、女性特有の疾病に対応した、女性のための人間ドックになります。
いくつかのコースをご用意しておりますが、一般的な人間ドックに加えて子宮がん、卵巣がん、乳がんなど、女性に特有の病気の検査を実施いたします。検査につきましても、女性医師、女性スタッフで対応いたします。

以下、それぞれのコースで受けられる検査内容をご紹介します。

シンプルコース

子宮頸がん検査と子宮・卵巣の超音波（エコー）検査のみのシンプルなコースです。
子宮頸がんは予防できる癌です。年に1度は子宮頸がん検診と超音波で子宮・卵巣の状態を確認するようにしましょう。

ガールズコース
（20～30代におすすめ）

20～30代の女性におすすめです。若い世代の方に発症しやすいとされる子宮頸がんの検査をはじめ、子宮や卵巣がどんな状態にあるか超音波を用いて調べる子宮・卵巣エコー、細菌・淋菌(りんきん)・カンジダ・トリコモナスなどが原因で腟や外陰部が炎症を起こしてないかどうかを診断するおりもの検査も行います。このほか性感染症検査としてクラミジア検査も行います。

ウィメンズコース
（40～50代におすすめ）

更年期世代を中心とした主に40～50代の女性を対象にしています。この世代は更年期障害で悩まれている方も多いので、女性ホルモンの量を調べる検査、女性に多い甲状腺の検査、糖尿病や脂質異常症といった生活習慣病に罹っていないか、あるいはその予備軍でないかどうかを調べる血液検査なども行います。

検査項目は、血圧測定、尿検査、子宮頸がん検査、子宮・卵巣エコー、甲状腺ホルモンの過不足を調べる血液検査（TSH、FT4）、女性ホルモン検査（FSH、E2）、一般血液検査（貧血・肝・腎・糖・脂質）になります。

ブライダルコース

ブライダルコースは、結婚を控えた女性だけではなく、妊娠・出産を考えている女性も対象にしています。とくにこれといった症状は見当たらなかったのに、検査を行ったことで実は妊娠・出産に影響を及ぼすような疾患を抱えていたということがわかったケースも少なからず見受けられます。もし、そのような異常が見られたとしても早期治療などで対策することで、妊娠・出産を無事に行うことができる可能性が高まります。ブライダルチェックは、年齢や結婚予定の有無は関係ありません。将来ご出産を望まれる女性であれば、妊娠前にぜひ一度受けていただき、今後の健康管理にもお役立てください。

検査項目につきましては、血圧測定、尿検査、子宮頸がん検査、子宮・卵巣エコー、おりもの検査のほか、卵巣の予備能をみる抗ミュラー管ホルモン（AMH）検査、風疹抗体検査、卵管閉塞の原因となるクラミジア抗体検査、甲状腺機能を調べる血液検査（TSH、FT4）になります。

性感染症(STD)コース

性感染症とは、性的接触（性交やオーラルセックスなど）を介して感染する疾患の総称になります。STDコースでは、クラミジア、淋病、梅毒、HIVという代表的なSTDを検査します。それぞれの病気の特徴や検査方法は以下の通りです。

クラミジア感染症

病原体はクラミジアトラコマティスで、性的接触における粘膜の接触によって感染します。

【症状】
男性では排尿時痛や尿道掻痒感が生じますが、女性では症状が軽く、約半数は無症状です。

【診断】
子宮頚管の分泌物を採取して検査します。

淋菌感染症

病原体は淋菌で、性行為による粘膜の接触で感染します。

【症状】
女性ではおりものや不正出血が見られるか、あるいは症状が軽く、気づかないことも約半数にあります。

【診断】
子宮頚管からの分泌物を採取して検査します。

梅毒

病原体は梅毒トレポネーマで、性行為による皮膚・粘膜病変部との接触により感染します。

【症状】
感染部位（性器、口など）に硬いしこりやただれができ、近くのリンパ節が腫れます（第1期）。その後、3～12週間くらいの間に、発熱、全身倦怠感などの全身症状と共に皮膚に様々なタイプの発疹が現れ（第2期）、さらに10～30年の間に心臓や血管、脳に病変が生じます（第3・4期）。

【診断】
血液による抗体検査で行います。

HIV

HIVウィルスは、性的接触でHIVを含んだ性分泌液（精液、膣分泌液）が、体の粘膜（口腔粘膜、直腸粘膜など）から吸収されることで感染します。なお、性的接触による感染以外にも、血液感染、母子感染があります。HIVはヒトの体の免疫力を低下させ、やがて普段は感染しないはずの病原体にも感染しやすくなり、さまざまな病気を発症します。このような状態になることをエイズと言います。

【症状】
感染直後は、風邪（インフルエンザ）やウィルス感染に似た症状がみられることがあります。

【診断】
採血による血液検査になります。